薬剤師が今こそ取るべき資格!簿記がキャリアとお金にはたらくメリット

薬剤師という職業は安定している一方で、「このままで大丈夫かな…」と漠然とした不安を感じたことはありませんか?

たとえば、調剤業務の一部が機械化されたり、オンライン薬局の普及によりリアル店舗の必要性が薄れるなど、「人間の薬剤師である意味」が問われる時代に入りつつあります。

きんや

・給料は安定しているけど、昇給が少ない
・転職までは考えていないが、将来が見えにくい
AIや自動化による将来への不安

そんな中で、私は“薬の知識”とは異なる軸でのスキルを身につけたいと思い、自己投資として「簿記3級」を学ぶことにしました。

結果として、1ヶ月・約30時間の学習で合格できただけでなく、自分の視野や働き方にも大きな変化を感じています。

ここではその体験と、薬剤師が簿記を学ぶ意味をお伝えします。

この記事を読んでわかること

・薬剤師の将来が安泰ではなくなっている現状と不安材料(AI・業界再編・待遇)

・「簿記」を学ぶことで経営視点や数字に強くなり、働き方や転職判断に活かせる

・簿記3級は初心者でも短期間で取得可能な“攻めの自己投資”である

\将来への不安を解消するためのプラスαの資格の取得へ/

薬剤師のやりがいに関する記事はこちらをご覧ください。

目次

薬剤師でも将来が不安になる理由

薬剤師が「一生安泰」と言われた時代は、終わりを迎えつつあります。
AIやロボット調剤、電子処方箋、遠隔服薬指導など、技術の進化によって人の手を必要としない場面が着実に増えています。

調剤や在庫管理といった定型業務は、今後ますます自動化されることが予測されており、「人間にしかできない価値提供」ができなければ淘汰されるリスクも現実味を帯びてきました。

こうした背景の中で、「薬剤師免許だけでは将来に備えきれない」と感じている方も増えています。

  • 調剤報酬の改定や薬局のM&Aによる再編が加速スト
  • 地方での薬局閉鎖、待遇の悪化
  • 昇進の機会が少なく、年収が頭打ちに
  • AI・自動化の波が薬剤師業務を変えていく

調剤報酬の改定や薬局のM&Aによる再編が加速

近年、調剤報酬の改定が頻繁に行われ、薬局の利益構造に直接影響を与えています。
また、チェーン化やM&A(合併・買収)により、小規模薬局は大手に吸収される傾向が強まり、「自分の意志で働く場所や役割を選べない」と感じる薬剤師も増えています。

地方での薬局閉鎖、待遇の悪化

地方では人口減少に伴う患者数の減少や、採算が取れないという理由で薬局の閉鎖が相次いでいます。
その結果、雇用環境が厳しくなり、待遇の悪化や希望する勤務形態が選べないといった問題が浮上しています。

昇進の機会が少なく、年収が頭打ちに

薬剤師は専門職であるがゆえに、昇進やキャリアの幅が限られがちです。
管理薬剤師やエリアマネージャーといった役職に就く以外にキャリアアップの道が少なく、年収も一定ラインで伸び悩むことが多いのが実情です。
さらに、実績を上げても評価されにくい職場環境では、モチベーションの維持も難しくなります。


頭落ちになる年収を心配して副業を始める薬剤師も増えています。
副業としてブログに興味がある方は、こちらの記事もご覧ください。

AI・自動化の波が薬剤師業務を変えていく

AIによる処方監査支援システムやロボットによる調剤、オンライン服薬指導などが急速に普及しており、調剤薬局における“人の介在”は今後さらに縮小していくと見られています。

これまでのように「処方箋を受け取り、薬を渡す」という業務が当たり前ではなくなり、ルーティン化された業務ほどAIに代替されるリスクが高まっています。

こうした変化に備え、「経営がわかる薬剤師」「数字に強い薬剤師」という視点を持つことで、将来の働き方や選択肢に余裕を持たせることができると考えています。

なぜ“簿記”を選んだのか?FPとの違いと迷い

そもそも「簿記」とは?

簿記とは、企業や個人が日々の取引を帳簿に記録し、最終的に財務諸表(損益計算書・貸借対照表など)としてまとめるための技術です。

簡単に言えば、「お金の流れを正しく把握し、経営の状態を“見える化”するためのルール」と言えます。

個人の家計管理はもちろん、企業の経営判断、税務申告、資金調達の際など、あらゆる場面で役立つ知識です。

FPと簿記の違い

「お金の勉強をしたい」と思ったとき、まず思い浮かぶのがFP(ファイナンシャルプランナー)かもしれません。

  • FP:保険・年金・住宅ローン・税金など生活全般に密接(広く浅く)

  • 簿記:企業の経営・お金の流れ・会計に強くなる(深く実務的)

FPは暮らしの知識を広く学べる反面、実務的な数字の扱いはそこまで深くありません。
簿記は数字で経営を理解する力がつくため、将来的に転職・副業・開業などの場面でより直接的に活かせるスキルです。

私自身、薬剤師業務とは直接関係ないと感じていましたが、「この会社は将来性があるのか?」といった判断軸や、経営の目線を持つことができる点に魅力を感じて、簿記を選びました。

薬剤師が簿記を学ぶメリット

  • 勤務先の財務諸表(決算書)から経営体力を判断できる
  • ドラッグストアや調剤チェーンの将来性を数値で見極められる
  • 開業や副業、資産形成にも応用できる
  • 転職先の財務状況を見て、将来性ある職場か判断できる

数字に強くなると、「この業務は利益にどうつながっているか」といった視点が加わり、業務理解が深まります。

「安定職だからこそ、攻めの知識が必要」——そう実感するようになりました。

実際に簿記3級を取得した勉強時間と方法

私は完全な初心者からスタートし、約30時間(1日1時間×1ヶ月)の独学で日商簿記3級に合格しました。
ネットで調べると50~100時間の勉強時間が必要とありますが、意外と短い時間で取得することができました。
薬剤師国家試験を乗り切った我々薬剤師であれば、合格も難しくないと思います。

簿記を学ぶきっかけになった一冊

簿記を学ぶ後押しとなったのが、YouTube「リベラルアーツ大学」で知られる両学長の著書『本当の自由を手に入れる お金の大学』でした。

この本では、「簿記は最強の自己投資のひとつ」と紹介されており、数字や経理に苦手意識があった私でも「やってみよう」と思える内容でした。

この本では投資に関しても学ぶことができます。
投資に興味がある方はこちらの記事もご覧ください。

使用した教材と学習法

  • 使用教材:スッキリわかる日商簿記3級(TAC出版)
  • 補助アプリ:仕訳練習アプリでスキマ時間に反復
  • 学習スタイル:平日は夜に30分〜1時間、週末に集中復習

最初は仕訳に苦戦しましたが、繰り返し練習することで徐々に理解が深まりました。
モチベーションの源は、「将来への備えをしたい」という気持ちでした。

おすすめ教材・通信講座

【独学派向け】テキスト

スッキリわかる日商簿記3級(TAC出版)

簿記初心者に最も支持されている定番教材の一つです。
イラストや図解が豊富で、仕訳や帳簿の概念を直感的に理解しやすい構成となっています。

  • 「スッキリ」とした語り口で、専門用語に抵抗がある人でも読み進めやすい
  • 各章のポイントが明確で、試験に出るところを効率よく学べる
  • 問題集と連動しており、インプット→アウトプットの流れが自然

独学に不安がある方でも、この1冊から始めることで簿記の全体像をつかみやすくなります。

いちばんわかる日商簿記3級(成美堂出版)

やさしい言葉づかいと豊富なイラスト・図解で、簿記をまったく知らない人でも理解しやすい構成になっています。
各章の解説は丁寧で、例題と練習問題のバランスもよく、独学初心者にも安心の1冊です。

  • フルカラーで読みやすく、直感的に理解しやすい
  • 学校の授業のような口調で、つまずきにくい解説
  • 「なぜそうなるのか」を大切にした丁寧な説明

「スッキリわかる」が合わなかった方や、よりゆっくり丁寧に学びたい方におすすめです。

【短期集中派向け】通信講座

スタディング

「スタディング」は、スマホ一つで完結する学習設計が特長のオンライン資格講座です。
短期間で効率的に資格を取得したいビジネスパーソンに人気で、簿記3級の講座も非常に充実しています。

  • スマホ・PC・タブレットでいつでも学習可能
  • 1講義5分〜10分の短時間動画でスキマ学習に最適
  • 学習進捗が可視化されるのでモチベーションが続きやすい

価格も比較的リーズナブルで、教材も洗練されており「独学だと不安」「時間が限られている」という薬剤師の方にもおすすめです。

【コスパ重視派向け】

オンスク.JP

「オンスク.JP」は、月額980円から利用できるサブスクリプション型のオンライン学習サービスです。
簿記をはじめ、ビジネス・資格試験・教養系など幅広い講座が用意されており、低コストで複数の学びにチャレンジしたい方におすすめです。

  • 簿記3級・2級講座が動画で見放題
  • 倍速再生・音声ダウンロードも可能で通勤学習に最適
  • スマホ・PC・タブレットに対応

コストを抑えつつ、必要なところだけ学びたい薬剤師や、複数資格を視野に入れている方にもフィットする学習スタイルです。

\まずは無料体験から/

簿記3級の取得で見えた“働き方の選択肢

資格取得を通して、「転職だけがキャリアではない」と感じられるようになりました。

  • 自分の市場価値を数値で把握できるようになった
  • お金の知識が判断力や交渉力につながった
  • “選ばれる薬剤師”という立場に近づいた

学びを通して「自分の価値を高める手応え」を得ることができました。

まとめ:薬剤師にも簿記は使える「攻めの自己投資」

5年後、今の働き方に納得できている自信はありますか?
もし少しでも不安やモヤモヤがあるなら、それは「変化のタイミング」のサインです。

簿記3級は、薬剤師にとって実用性が高く、難易度も適切で、未来の可能性を広げてくれる資格です。

まずは一冊、テキストを手に取ってみるところから始めてみませんか?
知識をつけることは、あなたの選択肢を増やす最も確実な方法です。

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この記事を書いた人

こんにちは、きんやです。
現役の薬剤師として働きながら、健康や体調管理にまつわる情報をゆるっと発信中。

学生時代から続けてきたスポーツの経験をもとに、体と心に向き合う視点を大切にしています。

最近は、AIを活用した副業にも取り組んでおり、日々の気づきや学びもこのブログでシェアしています。
「ちょっと調子いい」「ちょっと気がラク」そんなきっかけになれたら嬉しいです。

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